京うさぎの教室

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教採二次面接 私はこうして合格した! 体験談

色々面接の本を読んだりしたけど,実際合格した人はどんなことを面接で言って合格したんだろう。

大学生の時,たくさんの教採対策の参考書を読みました。でも,綺麗事ばかりで… 参考書には載ってない,実際に合格した私の経験談をお伝えできればと思います。

面接官の気持ち

採用試験を受ける皆さん、もし自分が面接官だったらを考えてみてください。どんな人を採用したいですか? 真面目で、礼儀正しくて、一生懸命で、服装もきっちりしていて、ハキハキしていて… だから皆さん面接では、きっちりスーツを着て、大学で練習してきたように決まって扉を2度叩き「失礼します」と言って入り、参考書に載っているようないかにもいい人が言いそうな模範回答つらつらと話すことでしょう。 でも少し視点を変えて面接官の気持ちに立ってみてください。1日で何十人も受験者を評価しなければならない面接官。正直、定型にはまりきった受験生を見飽きてると思いませんか?参考書に書かれている模範解答聞き飽きていると思いませんか? 受験生一人ひとりに与えられた面接時間はほんのわずか。ほんの短い間にいかに面接官に印象づけるかが大事です。 つまり「人と同じ」では受からないということなのです。

人と差をつけろ・個性を磨け

かといって人と違えばなんでも良いかというとそうでもありません。悪目立をするのは違います。そもそも教員になるのですから常識外れは相応しくありません。 人と差をつけるコツは、個性や得意な事を,受け応えに少し加える技です。

 

「今日は何時に起きましたか?」
「7時です。」

 

面接ではまず初めに軽い質問があります。でも今のように「7時です」だけだと個性が見られません。最初の質問は色々情報を入れて印象づけるチャンスです。

 
「今日はいつもより少し早めの6時です。今日は合格の願掛けに,トンカツを食べようと自分でトンカツ弁当を作ってきました。」

 

料理が作れるという事,合格がしたい気持ちが強いいう情報を入れてみました。弁当にカツを作ってくる子というインパクトで個性も印象付けました。後で面接官同士で話をした時,カツの子と話題にしてもらえでもしたら最高にラッキーですよね

今求められている能力

採用する側が求める能力と,教採を受ける側の得意が合致すれば合格する確率は増えます。採用する側は現場で即戦力になる人材を合格させたいものです。現場で働いてみて,今人材足りてないな,できる人求められているだろうなと思うのが次の2つです。

英語

今小学校では1年生から英語の授業があるものの,英語を話せる先生は,各校に1〜3人程度の印象です。ALTの先生と会話ができるレベルの先生が本当に少ない!!英語の授業を見にいくと,ほぼ日本語で授業していて「これでは子どもたちに英語が身につくとは思えない」というものばかりです。だから英語ができる先生が必要とされています。

 
でもさ〜しょうがないよね,だって数年前まで英語の授業なんてなかったんだから。先生たちだって必死で英語勉強しているけど,そんなに簡単に教えるレベルにはなれないんだよ…。

メディア

コロナで一気に加速したのがメディアやギガ(パソコン)の活用した授業です。今や,子ども一人一台ギガパソコンが配られ,授業で活用されています。私の勤める学校では,宿題もギガパソコンでしています。 教えるわけですから,子どもたちの能力以上にギガに詳しく,使いこなせなければいけません。子どもたちよりギガに詳しくないと,子どもたちの困りを助けられないし,子どもたちはギガを使って悪さをするようになりかねません。 でも,急速にギガ活用が増えたため,先生たちの研修が追いついていない印象です。 ギガパソコンの調子が悪い時は,先生みんなで手取り足取りバタバタしている状態ですから,早急にメディアが得意な人が来てほしいのです… 英語やメディア機器が得意な方、アピールできたら強いです。

私が実際面接で言ったこと

私が他の人と差をつけられたと思うのは,「先生になりたい理由」「自己アピール」の2つです。この2つを具体的にお伝えしたいと思います。

先生になりたい理由

「私は6年生の時の担任の先生が大嫌いで,先生になりたいと思いました。」から始めました。子どもが好きでとか、〇〇の時の先生に憧れてという理由では印象に残らないと思ったからです。 「5年生の時,私の仲の良かった友達がいじめにあいました。そして不登校になりました。でも担任の先生は何もしてくれませんでした。悔しくて,悲しくて,そのとき絶対先生になってこんな悲しい思いの子どもを一人でも減らしたいと思いました。6年生の時の先生は,学年会を開いたり,一人ひとりに寄り添ってくれて…(省略)…不登校だった友達もまた一緒に学校生活ができるようになりました。そんな先生になりたいとも思いました。」 約10年前に言った言葉なので正確ではないですが、大体こんな感じのことを言いました。

  • インパクトのある話
  • 自分にしか言えない経験談
  • 表情豊かに
  • 声にも強弱をつけて

を意識して話をしました。

自己アピール

結論から言うと,全文英語でスピーチしてきました。自己アピールを終えた瞬間,面接官の表情を見て正直受かると思いました。それくらい手応えを感じたのです。 大学で面接練習をしていた際,これからの教育には英語が話せる人が欲しいと予想を立て,「この人欲しい人材」と思わせたら勝ちだと思ったのです。 しかし,しかし,私京うさぎは… 英語全く話せません(笑) ですので,話せる「ふり」をしました。必死で。 コネを使って,ネイティブの方に文を作ってもらい,文を読み上げてもらうのを録音し,丸暗記。あたかも私が考えスピーチしているかのように話したのです。(お主も悪じゃの〜)

その時の大体の内容を参考程度にどうぞ↓

 

「あ…自己アピールですか?すみません,そんな質問があるとは思っていなかったので練習してきていないのですが(本当は入念に用意してきている),得意の英語で自己紹介をしたいと思います(ちっとも得意じゃない英語だけどね)。あーん,My name is 〜(ここ以降英語でスピーチしています)…特技は書道で高校時代に行ったイギリスの短期留学の時は,現地の子どもたちと書道を通して交流できました。日本の文化の良さをもっと広めると共に,日本の子どもたちにも日本の文化をしっかり愛してもらいたいと思いました。特にここ京都は日本の文化がたくさん集まっている場所です。ここ京都で京都のことを愛する子どもたちを育てたいと思います。センキュー」

 

イギリス留学はホンマ。ただし二週間だけ。 ※この時心の中では「お願いだから面接官,英語で質問してこないでれ」と願っている。英語でアドリブ返せないから。

私の場合,面接官は私が英語を話せると信じてくれて,目を輝かせながら「君,英語話せるのすごいね。」とコメントまでくれました。 ちなみに,兵庫県の教採も受けて合格だったのですが,その時のアピールは手品をしました。特技は手品ですと言って,その場にある面接官が持っているペンの蓋を消して出すという手品をしました。手品と授業の共通点を説明し,子どもを惹きつける授業をしたいと伝えました。 自分しかできない特技を入れつつ,教育にどう活かせるかも一緒にアピールするのがいいと思います。

まとめ



面接官も鬼じゃありません。一生懸命に受け答えする先生のタマゴさんに対して,一生懸命良いところを探してくれます。 緊張もすると思いますが,面接官の方々もかつては教採を経験しているので気持ちは十分理解してくれます。 だから,失礼しますとドアを叩く順番を間違えただの,シャツの第一ボタンが閉まってなかっただの,ズボンの世間の窓が空いていただの細かいミスは気にしなくていいですので(実際やらかした京うさぎの失敗例),自分の得意を味方に頑張ってきてくださいね。

面接官に「この人欲しい」と思わせたら勝ち