京うさぎの教室

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小学校教諭 クラスを崩壊させないために 休み時間は絶対子どもたちと一緒に過ごそう!

 

小学校で担任をしているとほんとに時間がないですよね。
 

提出物のチェック、テストやプリントのまるつけ、プリントの印刷、ノートのチェック、授業の準備… よく休み時間に教室にこもり丸つけや、職員室で授業準備に追われている先生を見かけます。 でも、休み時間こそ、子どもと関わってやる大事な時間と考えてほしいと思います。そしてその時間の使い方こそ、クラスを安定させる大切な手立てとなるのです。 今日は、クラスの子どもたちとの関わりがうまくいってない悩める先生たちに伝えたい「生徒指導を減らす休み時間の過ごし方」についてです。  

子どもと先生との関わり

あなたはクラスの子とどれくらい関わりを持てていますか? あなたはクラスの子の好きな食べ物や好きなこと、趣味を把握できていますか? 毎日全員と話せていますか? 今少しでも出来ていない方は子どもたちとの距離が開いているかもしれません。クラスがまとまらなくなる状態が迫っているかもしれません。 学級経営には、まず先生と子どもがしっかりと信頼関係を築くことが大切です。 自分が子どもだった時を思い出してみてください。どんな先生の言うことだったら素直に聞けたでしょうか? 怖い先生でしょうか? 一緒に遊んでくれる大好きな先生やいっぱい話を聞いてくれる先生の言う事の方がちゃんと聞こうとなりますよね。 先生と子どもたちとの信頼関係がしっかり築けているとクラスが楽しくなります。 私は必ず中間休みは子どもたちと遊ぶと決めています。強制ではありませんが、クラスに残っている子は1人もいません。みんなクラス全員で遊べることが楽しみで、休み時間が待ち遠しいのです。そんなクラスにいじめなど発生するわけがありません。みんな家族のように大切な仲間になるのです。

人間関係を築く

子どもたちの中には一人ぼっちでいたり、いじめにあってる子はいませんか? クラスの中には自分では人間関係をうまく築けない子がいます。コミニケーションをうまく取れない子、恥ずかしがり屋でなかなか自分から話しかけられない子もいます。そんな子どもたちの人間関係を築く手助けをするのが先生です。先生が子と子の間に入り、子ども同士の人間関係をうまくつないであげるのが大切です。それは担任の先生の大切な仕事の1つです。子どもたち同士の人間関係はたいてい休み時間に作られます。子ども同士でうまく人間関係を築けないのであれば、そこに大人が入って円滑にことが進むように手助けする必要があります。 やはり休み時間は子どもたちと一緒に過ごし、子ども同士の人間関係の橋渡しをすべきだと言えます。

人間関係を把握する

自分が担任するクラスの子どもたち同士の人間関係をご存知でしょうか? 誰と誰が仲が良い、誰と誰が仲が悪いなど、すらすら出てきますか? なかなか授業中だけでは把握できないですよね。 実はAさんBさんはとても仲良し。CさんDさんは仲が悪い。休み時間に子どもたちと過ごすと具体的な人間関係が見えてきます。いつもはわからない深い人間関係を把握することができます。 子どもたち同士の人間関係を把握することで、揉め事があったとき、背景を理解しながら、子どもたちの指導することができます。頭ごなしに怒るのではなく、子どもたちに寄り添った指導ができるようになります。 子どもたちに寄り添った声かけや指導があれば、子どもたちは担任の先生に信頼を置き、素直に聞いてくれるようになります。

安全な休み時間

あなたが担任するクラスの子どもたちはどの程度保健室の利用をしているでしょう? 怪我はどの程度起こっているでしょう? 学校の怪我には2種類あります。「防げる怪我」と「防げない怪我」です。「防げない怪我」は、例えばドッチボールでボールが顔に当たってしまったや、鬼ごっこでこけてしまったなどです。「防げる怪我」は友達同士の喧嘩や不注意から起こるものです。担任の先生がや休み時間子どもたちと一緒に過ごすことで「防げる怪我」は減らすことができます。怪我が起こる前に注意することができるからです。大きな怪我につながる前に止めることができます。また、子どもたちがどのような遊び方をしているのかを把握することで危ない遊びを止めてやることができます。 保護者としては我が子が学校から怪我をして帰ってくると、担任の先生の安全指導はどうなっているのかと不信感を持ちます。安心安全に通える学校生活を保護者は望んでいるのです。 安心安全を確保するためにも休み時間は子どもたちと一緒に過ごせるといいですね。

遊べば仕事が減る

休み時間を子どもたちと過ごすと、放課後の仕事が入ります。 「丸付けをする時間がなくなるのに、なぜ」と思われるかもしれませんが、丸付けの時間よりも子どもたちの生徒指導の方が多大な時間を要します。放課後に各方面の保護者に電話をし、揉め事の事情を説明したり、子どもから事情を聞き取ったりする時間の方が大変です。 休み時間はできる限り子どもたちと過ごし、生徒指導上の問題を減らし、子どもたち同士の人間関係を担任が全て把握している状態にしておくと、放課後に各所に電話をすることや、家庭訪問をすることの手間を減らせます。 確実に仕事の効率が良くなります。 まるつけは空いた放課後にすればいいのです。

丸付けを休み時間にしなくていいようにする方法

そもそも休み時間に必ず丸付けをしなければならない状態を減らさなければいけません。

宿題の出し方を考える

その日に必ず返さないといけないような宿題の出し方はやめましょう。例えばプリントとドリルを交互に出すなどです。

丸付けをする曜日を決める

毎日まるつけをするのはやめて、金曜日に1週間分を見る。ただし、この方法は丸付けが溜まって大変になるので、丸付けをすると言うよりは間違いをチェックする程度のものです。

子どもに分担する

学年によっては、自分で答えを見ながら丸付けをさせます。すべて先生が丸つけをしなくていいと思います。評価に関わるところは先生が、宿題などは子どもがと言うふうに丸付けをします。答えを見て、子ども自身が丸付けをすると、間違いがその場でわかり理解が深まるので一石二鳥です。

シールやハンコの活用

ノートチェックはハンコで済ませましょう。オススメは漢字ノートできれいにかけている場合は、はなまるの代わりにシールを貼ります。すると直しのみ書き込みするだけでいいので。

保護者からの目

保護者の評価が気になると言う方もいるかもしれません。あの先生は丸付けをしてくれないとか、あの先生は直しを見てくれないとか。しかしそれよりも、保護者は子どもたちの安全や子供たちが楽しく学校に通う事を望んでいます。一緒に遊んでくれる先生の方が信頼を置いてくれるので、むしろ先生たちの評価も上がります。

まとめ

先生の仕事=まるつけ と言う考えはやめましょう。

 休み時間丸つけ → 子ども野放し           問題行動多発         時間がない       生徒指導   →   休み時間丸つけ という 負の連鎖はやめましょう。 先生が楽しくないクラスは、子どもたちも楽しくないのです。先生が休み時間思いっきり楽しんで遊んでください。

力のある先生こそ、運動場で子供たちと一緒に走りまわっていますよ!

さあ今日から子どもたちと一緒にlet's play!