京うさぎの教室

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今の学校では使わない!? 先生になる前に予習しておきたい言葉

自分の小学校時代には、普通に使っていた言葉でも、現在の学校では使われていない言葉があってびっくりしました。 今日はそんな現在使われていない言葉の紹介と、その理由についてお話ししたいと思います。



使わない言葉

使わない方が良い言葉や使ってはいけない言葉を紹介したいと思います。

君・ちゃん

先生は、子どもたちのことを君ちゃんて呼ぶ事はありません。男の子も女の子も「さん」付けです。 先生だけでなく、子たち同士も「さん」をつけて呼びやっています。基本的にあだ名も使いません。 これは男女差別をしないため、と言う考え方と、親からもらった名前を大事にしようと言う考えからです。

ビーチサンダル

プールの持ち物として、ビーチサンダルをが浮かびますが、お便りに載せるときには、ビーチサンダルと書きません。じゃぁ何と書くのかと言うと「ゴム草履」です。 最初、「なんと古臭い呼び方」と思いましたが、ビーチサンダルと書くと、今の人たちはクロックスを持たせる大人がいて、プールへの移動で水で滑って転ぶ事故につながります。 ですので、鼻緒のついたビーチサンダルを連想できるように「ゴム草履」と表記しています。

クレパス

クレパス」は商品名なので、子どもたちの前では「パス」と呼びます。

タンバリン

現在では「タンブリン」と教科書のほうに記載されています。どうしてもタンバリンと言ってしまいそうになります。

肌色

現在、多種多様な国の子どもたちも日本で学校に通っている現状から、肌色とされてきた色が黄色人種の肌色をさせため、肌色と言う言葉は使われなくなりました。 現在では「薄橙(うすだいだい」と呼んでいます。

子供

私のブログを見ていて、お気づきの方もいるかもしれませんが「子供」という字は1度も出てきていません。「供」という字が「従う」という意味を持っているからです。 子どもは、先生に従うものと言う考えは今の時代ありません。

私が気をつけている言葉

使ってはいけないと言う言葉ではありませんが、私が日々気をつけている言葉を紹介します。

教師

たまに「私教師は〜」なんて、自分のことを教師と言う人がいますが、教師と言う言葉は、自分で言うものではないと思っています。 「師」とは、「弟子を教える者。師匠。」のことです。私は自分のことを師匠とは言いたくないのです。 そんな大層な人間ではないと思います。 教師と言う言葉は、呼ぶ側が使う言葉で自分で使うべきではないと思うのです。 ですので、自分の職業を言うときは、「学校の先生」「小学校教諭」「教員」と使っています

〇〇しません、〇〇します

娘の小学校でも、配布されたプリントなどを見ると「廊下は走りません」や、「水筒を持ってきます」と書かれています。 小学校でよく使われ、慣れすぎているためか、疑問を持つ人は少ないかもしれませんが、間違った日本語だと思いませんか? 主語は誰なのでしょう? 日本語を教える先生ですから、主語をきちんと意識し、言葉を選びたいものです。 「廊下は走りません」ではなく「廊下を走ってはいけません」「廊下を歩きましょう」 「水筒持ってきます」ではなく「水筒を持ってきてください」「水筒持ってきましょう」 が、本来正しい日本語ではないでしょうか。

略語

日本語には、たくさんの略語がありますね。一般的すぎて、略語と気づかずに使うこともたくさんあります。 しかし、正しい日本語を教える身ですから、少し意識的に略語を使わず過ごすようにしています。 例えば、子どもたちに指導する言葉の中に「キモイ」と言う言葉があります。 「キモイと言う言葉なんて使っちゃあかんやろ」 なんて指導することがあるかもしれませんが、1度子ども達に「キモイって何の略かなぁ?」と聞いてみてください。「気持ち悪いの略だ」とわかれば、キモイと言う言葉を使わなくなります。 「本当に心から気持ち悪いと思ったの?」キモイじゃなくて、気持ち悪いとしっかり言おうね。」 たったこれだけで生徒指導がぐんと減るのです。ましてや友達にキモイと言う子は1人もいなくなります。 略す事は、言語の進化なので、それはそれで楽しみながら正しい日本語も知っておくように指導していきたいと思っています。

まとめ

どうだったでしょうか?若い皆さんには当たり前の事かもしれませんが、私の世代では当たり前だったことが、今では死語になっていたりします。 知らないと恥をかくこともありますので、頭の片隅にでも入れておいてください。

 

ではでは〜