京うさぎの教室

5時に帰ろう! 現役小学校の先生ブログ 育休中のブログ挑戦どすえ

今の学校では使わない!? 先生になる前に予習しておきたい言葉

自分の小学校時代には、普通に使っていた言葉でも、現在の学校では使われていない言葉があってびっくりしました。 今日はそんな現在使われていない言葉の紹介と、その理由についてお話ししたいと思います。



使わない言葉

使わない方が良い言葉や使ってはいけない言葉を紹介したいと思います。

君・ちゃん

先生は、子どもたちのことを君ちゃんて呼ぶ事はありません。男の子も女の子も「さん」付けです。 先生だけでなく、子たち同士も「さん」をつけて呼びやっています。基本的にあだ名も使いません。 これは男女差別をしないため、と言う考え方と、親からもらった名前を大事にしようと言う考えからです。

ビーチサンダル

プールの持ち物として、ビーチサンダルをが浮かびますが、お便りに載せるときには、ビーチサンダルと書きません。じゃぁ何と書くのかと言うと「ゴム草履」です。 最初、「なんと古臭い呼び方」と思いましたが、ビーチサンダルと書くと、今の人たちはクロックスを持たせる大人がいて、プールへの移動で水で滑って転ぶ事故につながります。 ですので、鼻緒のついたビーチサンダルを連想できるように「ゴム草履」と表記しています。

クレパス

クレパス」は商品名なので、子どもたちの前では「パス」と呼びます。

タンバリン

現在では「タンブリン」と教科書のほうに記載されています。どうしてもタンバリンと言ってしまいそうになります。

肌色

現在、多種多様な国の子どもたちも日本で学校に通っている現状から、肌色とされてきた色が黄色人種の肌色をさせため、肌色と言う言葉は使われなくなりました。 現在では「薄橙(うすだいだい」と呼んでいます。

子供

私のブログを見ていて、お気づきの方もいるかもしれませんが「子供」という字は1度も出てきていません。「供」という字が「従う」という意味を持っているからです。 子どもは、先生に従うものと言う考えは今の時代ありません。

私が気をつけている言葉

使ってはいけないと言う言葉ではありませんが、私が日々気をつけている言葉を紹介します。

教師

たまに「私教師は〜」なんて、自分のことを教師と言う人がいますが、教師と言う言葉は、自分で言うものではないと思っています。 「師」とは、「弟子を教える者。師匠。」のことです。私は自分のことを師匠とは言いたくないのです。 そんな大層な人間ではないと思います。 教師と言う言葉は、呼ぶ側が使う言葉で自分で使うべきではないと思うのです。 ですので、自分の職業を言うときは、「学校の先生」「小学校教諭」「教員」と使っています

〇〇しません、〇〇します

娘の小学校でも、配布されたプリントなどを見ると「廊下は走りません」や、「水筒を持ってきます」と書かれています。 小学校でよく使われ、慣れすぎているためか、疑問を持つ人は少ないかもしれませんが、間違った日本語だと思いませんか? 主語は誰なのでしょう? 日本語を教える先生ですから、主語をきちんと意識し、言葉を選びたいものです。 「廊下は走りません」ではなく「廊下を走ってはいけません」「廊下を歩きましょう」 「水筒持ってきます」ではなく「水筒を持ってきてください」「水筒持ってきましょう」 が、本来正しい日本語ではないでしょうか。

略語

日本語には、たくさんの略語がありますね。一般的すぎて、略語と気づかずに使うこともたくさんあります。 しかし、正しい日本語を教える身ですから、少し意識的に略語を使わず過ごすようにしています。 例えば、子どもたちに指導する言葉の中に「キモイ」と言う言葉があります。 「キモイと言う言葉なんて使っちゃあかんやろ」 なんて指導することがあるかもしれませんが、1度子ども達に「キモイって何の略かなぁ?」と聞いてみてください。「気持ち悪いの略だ」とわかれば、キモイと言う言葉を使わなくなります。 「本当に心から気持ち悪いと思ったの?」キモイじゃなくて、気持ち悪いとしっかり言おうね。」 たったこれだけで生徒指導がぐんと減るのです。ましてや友達にキモイと言う子は1人もいなくなります。 略す事は、言語の進化なので、それはそれで楽しみながら正しい日本語も知っておくように指導していきたいと思っています。

まとめ

どうだったでしょうか?若い皆さんには当たり前の事かもしれませんが、私の世代では当たり前だったことが、今では死語になっていたりします。 知らないと恥をかくこともありますので、頭の片隅にでも入れておいてください。

 

ではでは〜

小学校教諭なら誰しも共感!? 小学校低学年あるある まとめてみた

小学校低学年の子かわいい〜

小学校低学年の担任をしていると、日々癒しです。何をやっても可愛い子供達。素直で笑顔いっぱいで元気いっぱいで。 言葉が通じないし、勉強以前の生活指導もたくさんしなくちゃいけなくて、大変な時もたくさんあるけど、可愛さはダントツ学校内1番! そんな可愛さあふれる「低学年の子ども達あるある」をまとめてみました。小学校の先生だけじゃなく、小さいお子さんを子育て中の方も共感していただけるかもしれません。

 
では行ってみましょう〜



登下校シリーズ

上靴で帰る

履き替え忘れて、そのまま帰っちゃう。 仕方がないから、次の日は上靴で登校。

 
上靴って意外と他の靴より歩きやすかったりするんだよね〜

ランドセルの中身が空っぽ

子どもたちが教室を出た後、机の中を確認していたら全部荷物を忘れていっている子がいる。 めちゃくちゃ軽いランドセルに違和感を持たないのだろうか。 ちなみに、家にすべての荷物を置いてきた子も過去にいた。

 
もういっそランドセルも忘れてきたらいいのに〜。ランドセルに対しては真面目。

授業中シリーズ

月2回誰かが漏らす・吐く

最初は友達のおもらしや嘔吐にみんな驚くんだけど、だんだん慣れてきて、そのうち何事もなかったかのように過ごすようになる。

 
当たり前すぎて、誰も茶化したりしない。周りの暖かい目。

プリントくるくる

「はい、プリント後ろの人に回して」 プリントハンドルのようにくるくる回す子ども達。 確かに回すと言う日本語おかしいよね。

 
あれ?「プリントまわす」って関西弁?

休み時間シリーズ

ごめんね。いいよ。完結。

△ △さん「先生、〇〇君が私を押さはった。(押してきた)」←京都弁 〇〇君「ごめんね」 △ △さん「いいよ」 喧嘩終了。   ちなみに、少し許せない時は、「ごめんね」「いやや」「ごめんね」「いやや」「ごめんね」「いいよ」

 
それで許していいんかい!!

トイレ大行列

休み時間ごとにトイレは大行列。 さっき行ったやん。 トイレと教室をやたら往復する日々の子どもたち。

 
もっと一緒に遊びたい。

裸トイレ

トイレ行ってきてもいいよ〜」 ん?卜イレの前にズボンが落ちている。 パンツも落ちている。 Tシャツも落ちてでる。 「どうしたの??」(トイレの外から声かける) 「汚ごしたらダメやしぬいだー」(卜イレの中から声) 「おうちでいつも全部脱いでるからー」(卜イレの中から声) 「トイレは服を着てしましょう」という指導けっこう大事。

まとめ

今日ご紹介しのはほんの一部。 日々驚かされることばかりです。 大人にとっての当たり前が、子どもにとっては当たり前は無いのです。 また、おうちでの生活が一人一人全然違うので、習慣やルールも学校ように一つ一つ決め直してあげる必要があります。 低学年は勉強以前に生活指導が本当に大切だと思います。 低学年のうちに、しっかり学校でのルールを定着させることで、6年間をしっかり落ち着いて過ごすことができるようになります。 1年生の担任になった皆さん、または小さいお子さんを育てておられる方、一般社会に出たときに、恥ずかしくないように教育をしてあげましょう! でも、とにかく低学年はかわいい!

小学校教諭 クラスを崩壊させないために 休み時間は絶対子どもたちと一緒に過ごそう!

 

小学校で担任をしているとほんとに時間がないですよね。
 

提出物のチェック、テストやプリントのまるつけ、プリントの印刷、ノートのチェック、授業の準備… よく休み時間に教室にこもり丸つけや、職員室で授業準備に追われている先生を見かけます。 でも、休み時間こそ、子どもと関わってやる大事な時間と考えてほしいと思います。そしてその時間の使い方こそ、クラスを安定させる大切な手立てとなるのです。 今日は、クラスの子どもたちとの関わりがうまくいってない悩める先生たちに伝えたい「生徒指導を減らす休み時間の過ごし方」についてです。  

子どもと先生との関わり

あなたはクラスの子とどれくらい関わりを持てていますか? あなたはクラスの子の好きな食べ物や好きなこと、趣味を把握できていますか? 毎日全員と話せていますか? 今少しでも出来ていない方は子どもたちとの距離が開いているかもしれません。クラスがまとまらなくなる状態が迫っているかもしれません。 学級経営には、まず先生と子どもがしっかりと信頼関係を築くことが大切です。 自分が子どもだった時を思い出してみてください。どんな先生の言うことだったら素直に聞けたでしょうか? 怖い先生でしょうか? 一緒に遊んでくれる大好きな先生やいっぱい話を聞いてくれる先生の言う事の方がちゃんと聞こうとなりますよね。 先生と子どもたちとの信頼関係がしっかり築けているとクラスが楽しくなります。 私は必ず中間休みは子どもたちと遊ぶと決めています。強制ではありませんが、クラスに残っている子は1人もいません。みんなクラス全員で遊べることが楽しみで、休み時間が待ち遠しいのです。そんなクラスにいじめなど発生するわけがありません。みんな家族のように大切な仲間になるのです。

人間関係を築く

子どもたちの中には一人ぼっちでいたり、いじめにあってる子はいませんか? クラスの中には自分では人間関係をうまく築けない子がいます。コミニケーションをうまく取れない子、恥ずかしがり屋でなかなか自分から話しかけられない子もいます。そんな子どもたちの人間関係を築く手助けをするのが先生です。先生が子と子の間に入り、子ども同士の人間関係をうまくつないであげるのが大切です。それは担任の先生の大切な仕事の1つです。子どもたち同士の人間関係はたいてい休み時間に作られます。子ども同士でうまく人間関係を築けないのであれば、そこに大人が入って円滑にことが進むように手助けする必要があります。 やはり休み時間は子どもたちと一緒に過ごし、子ども同士の人間関係の橋渡しをすべきだと言えます。

人間関係を把握する

自分が担任するクラスの子どもたち同士の人間関係をご存知でしょうか? 誰と誰が仲が良い、誰と誰が仲が悪いなど、すらすら出てきますか? なかなか授業中だけでは把握できないですよね。 実はAさんBさんはとても仲良し。CさんDさんは仲が悪い。休み時間に子どもたちと過ごすと具体的な人間関係が見えてきます。いつもはわからない深い人間関係を把握することができます。 子どもたち同士の人間関係を把握することで、揉め事があったとき、背景を理解しながら、子どもたちの指導することができます。頭ごなしに怒るのではなく、子どもたちに寄り添った指導ができるようになります。 子どもたちに寄り添った声かけや指導があれば、子どもたちは担任の先生に信頼を置き、素直に聞いてくれるようになります。

安全な休み時間

あなたが担任するクラスの子どもたちはどの程度保健室の利用をしているでしょう? 怪我はどの程度起こっているでしょう? 学校の怪我には2種類あります。「防げる怪我」と「防げない怪我」です。「防げない怪我」は、例えばドッチボールでボールが顔に当たってしまったや、鬼ごっこでこけてしまったなどです。「防げる怪我」は友達同士の喧嘩や不注意から起こるものです。担任の先生がや休み時間子どもたちと一緒に過ごすことで「防げる怪我」は減らすことができます。怪我が起こる前に注意することができるからです。大きな怪我につながる前に止めることができます。また、子どもたちがどのような遊び方をしているのかを把握することで危ない遊びを止めてやることができます。 保護者としては我が子が学校から怪我をして帰ってくると、担任の先生の安全指導はどうなっているのかと不信感を持ちます。安心安全に通える学校生活を保護者は望んでいるのです。 安心安全を確保するためにも休み時間は子どもたちと一緒に過ごせるといいですね。

遊べば仕事が減る

休み時間を子どもたちと過ごすと、放課後の仕事が入ります。 「丸付けをする時間がなくなるのに、なぜ」と思われるかもしれませんが、丸付けの時間よりも子どもたちの生徒指導の方が多大な時間を要します。放課後に各方面の保護者に電話をし、揉め事の事情を説明したり、子どもから事情を聞き取ったりする時間の方が大変です。 休み時間はできる限り子どもたちと過ごし、生徒指導上の問題を減らし、子どもたち同士の人間関係を担任が全て把握している状態にしておくと、放課後に各所に電話をすることや、家庭訪問をすることの手間を減らせます。 確実に仕事の効率が良くなります。 まるつけは空いた放課後にすればいいのです。

丸付けを休み時間にしなくていいようにする方法

そもそも休み時間に必ず丸付けをしなければならない状態を減らさなければいけません。

宿題の出し方を考える

その日に必ず返さないといけないような宿題の出し方はやめましょう。例えばプリントとドリルを交互に出すなどです。

丸付けをする曜日を決める

毎日まるつけをするのはやめて、金曜日に1週間分を見る。ただし、この方法は丸付けが溜まって大変になるので、丸付けをすると言うよりは間違いをチェックする程度のものです。

子どもに分担する

学年によっては、自分で答えを見ながら丸付けをさせます。すべて先生が丸つけをしなくていいと思います。評価に関わるところは先生が、宿題などは子どもがと言うふうに丸付けをします。答えを見て、子ども自身が丸付けをすると、間違いがその場でわかり理解が深まるので一石二鳥です。

シールやハンコの活用

ノートチェックはハンコで済ませましょう。オススメは漢字ノートできれいにかけている場合は、はなまるの代わりにシールを貼ります。すると直しのみ書き込みするだけでいいので。

保護者からの目

保護者の評価が気になると言う方もいるかもしれません。あの先生は丸付けをしてくれないとか、あの先生は直しを見てくれないとか。しかしそれよりも、保護者は子どもたちの安全や子供たちが楽しく学校に通う事を望んでいます。一緒に遊んでくれる先生の方が信頼を置いてくれるので、むしろ先生たちの評価も上がります。

まとめ

先生の仕事=まるつけ と言う考えはやめましょう。

 休み時間丸つけ → 子ども野放し           問題行動多発         時間がない       生徒指導   →   休み時間丸つけ という 負の連鎖はやめましょう。 先生が楽しくないクラスは、子どもたちも楽しくないのです。先生が休み時間思いっきり楽しんで遊んでください。

力のある先生こそ、運動場で子供たちと一緒に走りまわっていますよ!

さあ今日から子どもたちと一緒にlet's play!

       

先生あるある 先生なら絶対共感してしまう変な癖

小学校の先生歴が長くなり、変な癖が増えてきた京うさぎだよ〜。

先生の思わずやってしまう癖、思わず気にしてしまうことまとめてみます!

 

我が子の名付けに困る

お子さんいらっしゃる教員の方はあてはまるかも!?

我が子の名前を考える時

 

〇〇ちゃんってどう?
 
〇〇かぁ・・・。前のクラスに同じ名前の子いて、 結構やんちゃな子だったからなー
 
じゃあ▲▲ちゃんはどう?
 
▲▲って名前は運動苦手な子と同じ名前やなぁ。
 
 

こんな感じで永遠名前が決まりません。でもたまにいい印象だった教え子の名前が出ると「それいいかも」と揺らぎます(( ´∀` ))でも、やっぱりイメージが強いから避けたくなって振出しに戻る。

街中で知らない子の学年の検討がつく

意識していないのに、「〇年生だな~」と思ってしまう。 公園とかで子どもと出会うと何年生か予想を立てて、実際聞くとだいたい当たっている。

知らない子どもでも注意

街中でマナーの悪い子どもを見かけると「やめようねー」と注意をしてしまう。一応親の姿がないことだけチラッと確認してからね。そして、だいたいその子と仲良くなる。

隣町へわざわざ買い物へ

勤める学校の子どもや保護者には会いたくないので、わざわざ隣町まで買い物に行く。別に悪いことはしていないのだけど、なんとなく会いたくない。

私生活を見られたくない気がする。

ただ、我が家のパパは習い事を校区内のスクールに通っているので、児童とパパは習い事では同じクラスの生徒同士だったりする(( ´∀` )

私は絶対嫌だし、できないな…

シールを集める

100円均一に行ったり、文房具店に行くとついついシールに目が行き買ってしまう。ハンコも同じく。そんなに使い切れるわけもないのだけど、貼ってあげると喜ぶ子どもたちの顔を思い浮かべるとついつい…。 我が家はタンス1段分ぜんぶシールになっている。(シールをタンスに入れている事へのツッコミはさておき。)

まとめ

まだまだあるのですが、今回は大きいあるあるをあげてみました。どうでしょう、先生方共感はありましたか?もしかして私だけでしょうか。

 
職業病ですねー

【教育】「キョウイク」とは? あなたにとっての教育観

小学校の先生をしている京うさぎです。 今日は「教育」について一緒に考えよう〜

 

教育とは

Wikipediaより
教育(きょういく、英語: education)という語は多義的に使用されており[1]、以下のような意味がありうる。教え育てること[1]
  • 知識技術などを教え授けること[1]
  • 人を導いて善良な人間とすること[1]
  • 人間に内在する素質、能力を発展させ、これを助長する作用[1]
  • 人間を望ましい姿に変化させ、価値を実現させる活動[1]。
学校といえば教育。教育といえば学校。
学校と教育は切っても切り離せません。
「教え育てる」ことはまさに学校の主幹だと思います。

「キョウイク」を考えよう

あなたにとっての理想の「キョウイク」とはどのようなものでしょうか? このカタカナで表記した「キョウイク」に漢字を当てはめてみてください。

 
私は「今日育」! 今、現在目の前にいる子どもたちを育てたいという意味で考えてみました。
 
「響育」なんてどうでしょう。 いつでも子どもたちの心に響く授業をしたいですね。

自由に漢字を当てはめ自分がしたいと思う「キョウイク」を探してみてください。 どうですか?自分の教育感に合う漢字は見つかったでしょうか。

こんな教育はするな

でも「強育」「凶育」になってはいけません。先生の考えを強く押し付ける授業になってはいませんか?子どもたちを不幸にする授業をしていませんか?

漢字を当てはめ、自分は実際どんな教育をしているか考えてみてください。 理想とする「キョウイク」はできていますか?実際はどうでしょう。

まとめ

日々忙しい中で、どうしても「教育」に手を抜いてしまっていませんか? 少し立ち止まって、自分はこの目の前の子どもたちの大事な人生を担っているのだと考える時間をとってみてください。そして、信念を持って「教育」をしてください。

ぜひ周りの人達とも「あなたにとっての『キョウイク』って何?」と話題にしてみてくださいね。

ちなみに私は「驚育」で、毎日子どもたちに新しい驚きを持ってもらいたいと思い日々過ごしています。 ではでは〜  

男性の「育児短時間勤務」を取得してみて体験談 小学校教諭の場合

我が家は去年パパが「育児短時間勤務」、ママがフル勤務でした。その経験談をお話しします!(小学校教諭の場合)

育児短時間勤務とは

小学校就学前の子の養育をするため、当該教職員が希望する日及び時間帯において勤務できる制度。(子どもの年齢は自治体によるのかな? 調べていたら3歳と記載されている自治体がありました。) ※ 育児短時間勤務=育短 以後「育短」として記載

育休(育児休暇)との違い

育児休業は、出産後の従業員が一定期間、育児のために休業するものです。育児短時間勤務は休業ではなくある既定の時間働くものです。

勤務形態

 我が家は1日4時間55分で5日勤務(9時~14時勤務)にしました。勤務形態は4パターンあるようで、 時間帯は各学校との相談になります。どのような役割で時短勤務するかで時間帯は変わるかと思います。我が家は専科を希望しましたので、2時間目~5時間目が対応できる時間帯で希望が通りました。実際には理科専科と担任補助の役割になりました。担任希望での時短勤務ですと、融通が利きにくいかもしれません。専科など、ある程度時間に融通の利く立場で希望されることをおすすめします。

給料

フル勤務の3分の2程度になりました。

例 フル勤務 23万円    育短勤務  15万円   (10年勤務 手取りの場合)

手続

まず勤務している学校の校長先生に相談しました。 申請は時短勤務開始日を希望する日の1か月前まで可能ですが、人事のことを配慮し半年前の9月頃には「来年度は育短取りたい」と相談しました。 提出物は母子手帳や出生届受理証明書の写し、申請書などでした。

育児短時間勤務取得率

平成29年は育児短時間勤務を取った人の内、男性はたった2.3%でした。97.7%は女性が取得。

 
男性の育児が進んできているにも関わらず、男性の取得率、とても少なくないですか?
 
現在令和4年なので資料より約5年経っていますが、現場で働いていて男性の育短の取得率はあまり変わっていない印象です。我が家以外に男性で育短を取得した人を見たことがありません。

我が家の経験談

育児短時間勤務取得のきっかけと理由

育短を取った理由は主に

  • ママ・パパのフル勤務で家事・育児が疎かになっていたから
  • パパが育児に興味があったから
  • ずっと働き続けるパパにも休んでほしかったから
  • パパのキャリアダウンのため
  • 男性の育児参加の促進
 

2年前、ママの育休明け復帰とともに夫婦そろってフル(担任)で働きました。復帰で久々の仕事な上、勤務地移動のママ。どんなに頑張っても18時にしか学校を出られず、早い時でも帰宅は18時30分。遅いと20時を過ぎることも。ママが帰れないからパパが保育園の迎え、ご飯・お風呂で9時に寝かしつけ。夫婦の行事がかぶったときは、仕事を大量に持ち帰り何とかやりくりをしていたのですが、忙しいしわ寄せが行ったのが我が子たちでした。宿題しない、忘れ物だらけの小学生の娘。暴力、喧嘩の絶えない保育園児の息子。このたった数か月で酷い問題児に…。 「自分の子もまともに育てられないのに他者の子を育てられるわけがない」 育短を取ろうと決意しました。

 

でも何でママじゃなくパパが育短を取ることに?
 

ちょうどそのころパパは、勤務校で高学年ばかり担任にあてられ、勤務年数的にも校務分掌で大きなものばかり任されるようになっていました。若い男性教員は重宝されますからね…。このままでは次の勤務校の移動は生指困難校になる可能性が高いと思い、移動を希望と同時に育短希望でキャリアダウンを狙いました。  

 
それに、今までママばかり育休で育児・家事をしてきていたので、ママはしっかりキャリアを積みたかったし、パパにもゆっくりしてもらいたかったしね!

メリット

少し、パパにも自分の時間ができた気がします。新しくテニスを始めてみたり、趣味を持つことができました。また、パパが育児や家事の中心になるので、パパも家事・育児のプロになれたと思います。ママ・パパ共に力の差がなく家事・育児ができるようになったのは本当に大きいです。なんでも安心して任せられますし、悩みをお互い分かり合えます。我が家のパパは「働かなくて楽そうだね」なんて絶対言わないです。だって家事・育児のしんどさを身をもって体験していますからね! 子どもたちにもよかったです。息子は保育園から幼稚園に転園できました。育短を取ると、幼稚園にも通えるんです。幼稚園でちゃんとプログラムのある学習時間があるため、息子はとても落ち着きました。娘も宿題を見てあげる時間ができるようになりました。友達と放課後お家で遊ぶ機会も持てるようになり、友達関係も広がりました。

デメリット

仕事の時間が減るからと言って、仕事がないわけではありませんので、家事・育児・仕事がのしかかり大変そうでした。子どもの参観や行事に参加するたび周りがママたちばかりなので身の狭さを感じたようです。男性で育短を取っている人が周りにいなかったため、情報がなく不安もありました。

 
残念ながらパパ友は出来ず。

まとめ

我が家は育短をパパが取ってよかったと思っています。まだまだ男性の育児参加が進みませんが、我が家が発信することで少しでも周りの男性が育児休暇や育児短時間勤務を取りやすくなってくれればと思います。 ちょっと手伝うだけの自己満「イクメン」ではなく、ママと同じ力量で家事・育児できる「イクメン」になってください。

 
ぜひこの記事を見たパパさん、パパ友になってやってください。そして、男性の育児の悩みなど共有しましょう!

教採二次面接 私はこうして合格した! 体験談

色々面接の本を読んだりしたけど,実際合格した人はどんなことを面接で言って合格したんだろう。

大学生の時,たくさんの教採対策の参考書を読みました。でも,綺麗事ばかりで… 参考書には載ってない,実際に合格した私の経験談をお伝えできればと思います。

面接官の気持ち

採用試験を受ける皆さん、もし自分が面接官だったらを考えてみてください。どんな人を採用したいですか? 真面目で、礼儀正しくて、一生懸命で、服装もきっちりしていて、ハキハキしていて… だから皆さん面接では、きっちりスーツを着て、大学で練習してきたように決まって扉を2度叩き「失礼します」と言って入り、参考書に載っているようないかにもいい人が言いそうな模範回答つらつらと話すことでしょう。 でも少し視点を変えて面接官の気持ちに立ってみてください。1日で何十人も受験者を評価しなければならない面接官。正直、定型にはまりきった受験生を見飽きてると思いませんか?参考書に書かれている模範解答聞き飽きていると思いませんか? 受験生一人ひとりに与えられた面接時間はほんのわずか。ほんの短い間にいかに面接官に印象づけるかが大事です。 つまり「人と同じ」では受からないということなのです。

人と差をつけろ・個性を磨け

かといって人と違えばなんでも良いかというとそうでもありません。悪目立をするのは違います。そもそも教員になるのですから常識外れは相応しくありません。 人と差をつけるコツは、個性や得意な事を,受け応えに少し加える技です。

 

「今日は何時に起きましたか?」
「7時です。」

 

面接ではまず初めに軽い質問があります。でも今のように「7時です」だけだと個性が見られません。最初の質問は色々情報を入れて印象づけるチャンスです。

 
「今日はいつもより少し早めの6時です。今日は合格の願掛けに,トンカツを食べようと自分でトンカツ弁当を作ってきました。」

 

料理が作れるという事,合格がしたい気持ちが強いいう情報を入れてみました。弁当にカツを作ってくる子というインパクトで個性も印象付けました。後で面接官同士で話をした時,カツの子と話題にしてもらえでもしたら最高にラッキーですよね

今求められている能力

採用する側が求める能力と,教採を受ける側の得意が合致すれば合格する確率は増えます。採用する側は現場で即戦力になる人材を合格させたいものです。現場で働いてみて,今人材足りてないな,できる人求められているだろうなと思うのが次の2つです。

英語

今小学校では1年生から英語の授業があるものの,英語を話せる先生は,各校に1〜3人程度の印象です。ALTの先生と会話ができるレベルの先生が本当に少ない!!英語の授業を見にいくと,ほぼ日本語で授業していて「これでは子どもたちに英語が身につくとは思えない」というものばかりです。だから英語ができる先生が必要とされています。

 
でもさ〜しょうがないよね,だって数年前まで英語の授業なんてなかったんだから。先生たちだって必死で英語勉強しているけど,そんなに簡単に教えるレベルにはなれないんだよ…。

メディア

コロナで一気に加速したのがメディアやギガ(パソコン)の活用した授業です。今や,子ども一人一台ギガパソコンが配られ,授業で活用されています。私の勤める学校では,宿題もギガパソコンでしています。 教えるわけですから,子どもたちの能力以上にギガに詳しく,使いこなせなければいけません。子どもたちよりギガに詳しくないと,子どもたちの困りを助けられないし,子どもたちはギガを使って悪さをするようになりかねません。 でも,急速にギガ活用が増えたため,先生たちの研修が追いついていない印象です。 ギガパソコンの調子が悪い時は,先生みんなで手取り足取りバタバタしている状態ですから,早急にメディアが得意な人が来てほしいのです… 英語やメディア機器が得意な方、アピールできたら強いです。

私が実際面接で言ったこと

私が他の人と差をつけられたと思うのは,「先生になりたい理由」「自己アピール」の2つです。この2つを具体的にお伝えしたいと思います。

先生になりたい理由

「私は6年生の時の担任の先生が大嫌いで,先生になりたいと思いました。」から始めました。子どもが好きでとか、〇〇の時の先生に憧れてという理由では印象に残らないと思ったからです。 「5年生の時,私の仲の良かった友達がいじめにあいました。そして不登校になりました。でも担任の先生は何もしてくれませんでした。悔しくて,悲しくて,そのとき絶対先生になってこんな悲しい思いの子どもを一人でも減らしたいと思いました。6年生の時の先生は,学年会を開いたり,一人ひとりに寄り添ってくれて…(省略)…不登校だった友達もまた一緒に学校生活ができるようになりました。そんな先生になりたいとも思いました。」 約10年前に言った言葉なので正確ではないですが、大体こんな感じのことを言いました。

  • インパクトのある話
  • 自分にしか言えない経験談
  • 表情豊かに
  • 声にも強弱をつけて

を意識して話をしました。

自己アピール

結論から言うと,全文英語でスピーチしてきました。自己アピールを終えた瞬間,面接官の表情を見て正直受かると思いました。それくらい手応えを感じたのです。 大学で面接練習をしていた際,これからの教育には英語が話せる人が欲しいと予想を立て,「この人欲しい人材」と思わせたら勝ちだと思ったのです。 しかし,しかし,私京うさぎは… 英語全く話せません(笑) ですので,話せる「ふり」をしました。必死で。 コネを使って,ネイティブの方に文を作ってもらい,文を読み上げてもらうのを録音し,丸暗記。あたかも私が考えスピーチしているかのように話したのです。(お主も悪じゃの〜)

その時の大体の内容を参考程度にどうぞ↓

 

「あ…自己アピールですか?すみません,そんな質問があるとは思っていなかったので練習してきていないのですが(本当は入念に用意してきている),得意の英語で自己紹介をしたいと思います(ちっとも得意じゃない英語だけどね)。あーん,My name is 〜(ここ以降英語でスピーチしています)…特技は書道で高校時代に行ったイギリスの短期留学の時は,現地の子どもたちと書道を通して交流できました。日本の文化の良さをもっと広めると共に,日本の子どもたちにも日本の文化をしっかり愛してもらいたいと思いました。特にここ京都は日本の文化がたくさん集まっている場所です。ここ京都で京都のことを愛する子どもたちを育てたいと思います。センキュー」

 

イギリス留学はホンマ。ただし二週間だけ。 ※この時心の中では「お願いだから面接官,英語で質問してこないでれ」と願っている。英語でアドリブ返せないから。

私の場合,面接官は私が英語を話せると信じてくれて,目を輝かせながら「君,英語話せるのすごいね。」とコメントまでくれました。 ちなみに,兵庫県の教採も受けて合格だったのですが,その時のアピールは手品をしました。特技は手品ですと言って,その場にある面接官が持っているペンの蓋を消して出すという手品をしました。手品と授業の共通点を説明し,子どもを惹きつける授業をしたいと伝えました。 自分しかできない特技を入れつつ,教育にどう活かせるかも一緒にアピールするのがいいと思います。

まとめ



面接官も鬼じゃありません。一生懸命に受け答えする先生のタマゴさんに対して,一生懸命良いところを探してくれます。 緊張もすると思いますが,面接官の方々もかつては教採を経験しているので気持ちは十分理解してくれます。 だから,失礼しますとドアを叩く順番を間違えただの,シャツの第一ボタンが閉まってなかっただの,ズボンの世間の窓が空いていただの細かいミスは気にしなくていいですので(実際やらかした京うさぎの失敗例),自分の得意を味方に頑張ってきてくださいね。

面接官に「この人欲しい」と思わせたら勝ち